水仙は、冬から春にかけて咲く球根植物で、鮮やかな黄色や白色の花を持ちます。
花は独特の形をしており、中央の筒状の部分(冠)が特徴的で、花びらはその周りを囲んでいます。
強い甘い香りがあり、寒い時期にも強く育つため、新年の始まりを告げる花としても親しまれています。
そんな水仙ですが、実は花言葉が怖いという噂がチラホラと出ているようです。
そこで、この記事では、水仙の花言葉や由来などご紹介したいと思います。
水仙の花言葉は本当に怖いのか、ぜひ確認してみてください。
【怖い?】水仙(スイセン)の花言葉と由来をご紹介!
『水仙』はヒガンバナ科スイセン属の植物で、別名『ナルシサス』『雪中花』とも呼ばれています。
水仙は日本原産の花だと思っている方も多いようですが、原産地はスペイン、ポルトガル、地中海沿岸、北アフリカとなっています。
家庭や公園、学校などの花壇に植えられている水仙を見かけることがあるでしょう。
球根で多年草ですので、3年程度は植えっぱなしでも発芽して花を咲かせて、楽しませてくれます。
花が終わったら花の部分を茎から切り取りますが、葉は完全に枯れるまでは切らずにそのままにしておかなければいけません。
株を増やしたい場合は、夏に球根を掘り上げて、いくつもくっついていたら手で割って分けます。
そんな水仙の花言葉をご紹介していきましょう。
水仙(スイセン)の花言葉
・自惚れ
・自己愛
・尊重
・我欲
・神秘
・私は美しい
・自尊心
・愛にこたえて
・気高さ
・愚かさ
・冷たさ
・愛をもう一度
・エゴイズム
などがあります。
【色別】花言葉はこちら>>
【種類別】花言葉はこちら>>
【英語名】花言葉はこちら>>
水仙の花言葉の由来
水仙の花言葉は『自己愛』『我欲』『自惚れ』『エゴイズム』など、少し高圧的で高みに立った言葉が多くなっていますね。
水仙はナルシストの元とも言えるような花で、花言葉の由来となっているギリシャ神話を聞けば、納得できる内容となっています。
お話は“ナルキッソス”という美少年が主人公となっています。
ナルキッソスは、生まれたときから美しく、多くの人を虜にして夢中にさせてしまいます。
恵まれた美しい容姿を持ったナルキッソスはそのことを鼻にかけており、自分からは誰のことも愛そうとはしませんでした。
あるとき、森の妖精エーコーがナルキッソスに恋心を抱きます。
しかしエーコーは恐ろしい呪文をかけられており、同じ言葉を繰り返すことしか許されていないため、ナルキッソスへの想いを伝えることができません。
そんなことは知らないナルキッソスは、エーコーを「つまらないヤツだ!」と一蹴します。
エーコは深い悲しみの中で自分の姿さえも失ってしまいました。
そしてそんなエーコーの一途な想いを高慢な態度であしらったナルキッソスを許せなかったのは、復讐の女神メネシスでした。
メネシスはそんなナルキッソスを泉の近くに呼び出し、呪いをかけたのです。
その呪いは『自分しか愛せなくなる呪い』で、ナルキッソスは泉の水面に映る自分自身に恋をしてしまうのです。
そして泉のそばを離れることができなくなり、その場でどんどん憔悴し、息絶えてしまいました。
そんなナルキッソスが「水辺で水仙となり、うつむきながら咲いている」と言われています。
水仙(スイセン)の特徴
水仙はヒガンバナ科スイセン属の植物で、球根植物で多年草です。
スペイン、ポルトガル、地中海沿岸、北アフリカが原産地となっており、現在も様々な品種が存在しています。
花が咲く時期は種類によって異なり、原種系の中には秋に咲くものもあります。
日本水仙は12月の下旬~1月ごろに開花するものもあり、正月の花として生けられることも多くあるようですね。
一般的には春の花として親しまれており、香りが良いことでも知られています。
甘い香りは天然香料として使われており、香水としても人気があります。
スペインやポルトガル、北アフリカなどには野生種が自生しており、日本では見られない風景を見ることができるでしょう。
葉はニラに似ており、球根は玉ねぎに似ていますが、毒性がありますので野菜などの食用のものの近くに植えるのは避けるようにしましょう。
【色別】水仙(スイセン)の花言葉
水仙には白色や黄色の花がありますが、それ以外にもオレンジなどが存在します。
それでは、ここでは白色と黄色の水仙の花言葉をご紹介していきますね。
白色の水仙の花言葉
水仙と言えば白色の花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
白色の水仙の花言葉は『神秘的』『尊敬』です。
白色のイメージには『神聖』『浄化』などがありますが、仙人に例えられた白色の水仙は花言葉の通りに『神秘的』で『尊敬』の想いを持つことができるイメージですね。
黄色の水仙の花言葉
黄色の水仙には可愛らしく可憐な印象を持つ方が多いのではないでしょうか。
黄色の水仙の花言葉は『もう一度愛して欲しい』『私のもとに帰って』です。
明るく快活なイメージの黄色ですが、同時に不安や緊張などというイメージもあります。
【種類・品種別】水仙(スイセン)の花言葉
水仙にはいくつかの種類があります。
ニホンズイセン
『ニホンズイセン(日本水仙)』は、名前に“日本”という言葉がつきますが、実は原産地は地中海沿岸です。
室町時代に日本へ渡り、南の暖かい海岸近くで野生化し群生しています。
ラッパスイセン(喇叭水仙)
『ラッパスイセン』は、やはり原産地は地中海沿岸で、黄色でコップのような花冠は花びらよりも長く、ラッパのように突き出ている形が特徴的です。
イギリスで人気が高く、『Daffodil(ダッフォディル)』と呼ばれていますが、ダッフォディルはアングロ・サクソン語で「早く来る者」という意味があります。
花言葉は『尊敬』『報われぬ恋』です。
クチベニスイセン
『クチベニスイセン(口紅水仙)』は中央・南ヨーロッパが原産で、白色の花を咲かせる品種です。
純白の花びら、副花冠は淡い黄色で、紅色の縁どりが特徴的です。
上記のギリシャ神話のナルキッソスの生まれ変わりが、このクチベニズイセンだとされています。
花言葉は『素敵な装い』です。
【英語名】水仙(スイセン)の花言葉
水仙の英名は『Narcissus』で、学名が『Narcissus spp.』となります。
英語の花言葉
『self-love』意味は「自己愛」
『egotism』意味は「自己中心・自惚れ」
『unrequited love』意味は「報われぬ恋」
などがあります。
水仙(スイセン)の季節や開花時期
水仙は冬から春の花で、開花時期は12月~4月となっています。
品種によって異なりますが、日本ではお正月に飾る花としてフラワーアレンジメントに使われることも多いようですね。
出回る時期は10月~4月で、最盛期は12月~4月、花持ちは3日~7日程度です。
球根植物で多年草なので、3年くらいは植えっぱなしでも発芽して花をさかせてくれます。
株を増やしたいときには、夏に掘り上げて球根を確認し、いくつもくっ付いている場合は手で割って切り離します。
球根が大きいものは発芽しやすいですが、まだ小さいものだと発芽しない場合もあります。
水仙(スイセン)の誕生花
水仙が誕生花となっている月日は下記の通りとなっています。
・1月2日(黄)
・1月3日(白)
・1月4日(白、黄)
・1月13日(白)
・1月16日(ラッパスイセン)
・2月9日(ラッパスイセン)
・2月16日(ラッパスイセン)
・3月1日(ラッパスイセン)
・4月3日(黄)
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