芍薬(シャクヤク)は、春から初夏にかけて大きな豪華な花を咲かせる多年草です。
花色は白、ピンク、赤など豊富で、八重咲きや一重咲きの種類があります。
エレガントな見た目と甘い香りで、庭園植物として非常に人気があります。
そんな芍薬ですが、実は花言葉が怖いという噂がチラホラと出ているようです。
そこで、この記事では、芍薬の花言葉や由来などご紹介したいと思います。
芍薬の花言葉は本当に怖いのか、ぜひ確認してみてください。
【怖い?】芍薬(シャクヤク)の花言葉と由来をご紹介!
『芍薬(シャクヤク)』はボタン科ボタン属の植物で、原産地は中国北部から朝鮮北部です。
耐寒性がある多年草で、花が終わると3~5個の袋果でできた果実を付けます。
日本に渡ったときには、元々漢方薬として扱われていました。
漢方薬に使われていたのは根の部分で、花は茎の先に一輪だけ咲かせ大輪です。
花びらは10枚程度で、非常に柔らかな美しい花を見せてくれます。
高さ60㎝ほどまで成長し、花の大きさは大人のこぶしほどもあります。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざがありますが、芍薬と牡丹は同科同属で非常によく似た種類です。
それでは、そんな芍薬の花言葉をご紹介していきましょう。
芍薬(シャクヤク)の花言葉
・恥じらい
・はにかみ
・謙遜
などがあります。
芍薬の花言葉の由来
芍薬には、「恥ずかしがり屋の妖精が隠れたことで、花も恥ずかしがって赤らんだ」というイギリスの民話があります。
その民話が由来して、『恥じらい』『はにかみ』の花言葉が付けられたと言われています。
また『謙遜』は、芍薬が夕方には花を閉じることに由来して付けられた花言葉だとされています。
芍薬(シャクヤク)の特徴
芍薬はボタン科ボタン属の植物で、『芍薬』というのは和名です。
原産地は中国北部から朝鮮北部のアジア北東部で、日本には漢方薬として渡ってきました。
歴史が古く中国では昔から栽培されており、現在でもアジア北東部に自生している古典園芸植物の一つです。
品種改良が進み、現在では形や色の種類も豊富で、鉢花としても切り花としても人気があります。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざは、美しい女性の立ち居振る舞いを例えたものです。
すらりとした茎の先に花をつける芍薬は女性の立ち姿、枝分かれして横向きの枝に花を咲かせる牡丹は女性の座った姿、美しく風に揺れる姿が美しい百合は女性の歩く姿を表しています。
【色別】芍薬(シャクヤク)の花言葉
芍薬には白色、ピンク色、赤色、紫色など、様々な花色が存在しています。
それでは、芍薬の花言葉を色別に見ていきましょう。
ピンク色の芍薬の花言葉
『恥じらい』『はにかみ』
可愛らしく可憐なピンク色の芍薬によく似あう花言葉ですね。
赤色の芍薬の花言葉
『献身』『誠実』
慎ましい日本の女性をイメージした花言葉だと言われています。
紫色の芍薬の花言葉
『怒り』『憤怒』
紫色の芍薬は、美しさの中に殺気を感じることからこの花言葉が付けられたとされています。
白色の芍薬の花言葉
『満ち足りた心』『幸せな結婚』
白色から受ける幸福感がそのまま花言葉になったと考えられますね。
【英語名】芍薬(シャクヤク)の花言葉
芍薬の英名は『Peony』で、学名が『Paeonia lactiflora』となります。
英語の花言葉
『bashfulness』意味は「恥じらい・はにかみ」
『compassion』意味は「思いやり」
などです。
芍薬(シャクヤク)の種類
芍薬には大きく分けると2つの種類があり、一つは日本生まれの『和芍薬(和シャク)』、もう一つはヨーロッパで生まれた『洋芍薬(洋シャク)』です。
いずれも元はアジア大陸北東部から来たものですので、原産地は同じ、中国東北部から朝鮮半島です。
一説では、芍薬が日本に渡ってきたのは平安時代以前とも言われており、漢方薬として扱われていたそうです。
そんな和芍薬の種類をご紹介しましょう。
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤクは本州・四国・九州、朝鮮半島に分布しており、山地に自生しています。
白色の五弁の花びらの内側に黄色い葯があるのが特徴です。
ベニバナヤマシャクヤク
北海道~九州まで広く分布している品種で、花はピンク色をしています。
花の形はヤマシャクヤクと似ていますが、種類は違います。
芍薬(シャクヤク)の季節や開花時期
芍薬は初夏の花です。
開花時期は5月~6月となっており、開花の時期で牡丹との見分けを簡単に行うことができます。
初夏に咲く芍薬に対して、牡丹は晩春の時期に咲きますので、牡丹が先に咲き、そのあと芍薬が咲くと覚えておけば良いですね。
芍薬(シャクヤク)の誕生花
芍薬が誕生花となっている月日は下記の通りです。
芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の違いは?
芍薬と牡丹は非常によく似ています。
この二つは同じボタン科ボタン属の植物です。
二つの見分け方をご紹介していきましょう。
枝分かれ
芍薬は草で、牡丹は樹木です。
ですから、芍薬は真っ直ぐに伸びた茎の先に花を咲かせ、牡丹は幹から枝分かれして花を咲かせます。
葉の形
芍薬と牡丹を見分けるときに、最も分かりやすいのが葉の形です。
芍薬は丸みを帯びた葉で、牡丹にはギザギザと切れ込みが入っています。
開花時期
開花時期は上記でもお話ししましたが、芍薬は5月~6月の初夏、牡丹は4月下旬~5月中旬の晩春です。
蕾の形
これは比較すると分かりますが、単体で見ると判断が難しいかもしれません。
芍薬は丸くキレイな球形をしており、牡丹は多少先端が尖っています。
香り
芍薬はバラに似たとても良い香りがしますが、牡丹は香りがありません。
花の散り方
花の散り方は対照的です。
最後までしがみつくように少しずつ散る芍薬に対して、牡丹は豪快に一気に散ります。
越冬
芍薬は、冬には枯れますが根を残しており、春に新芽を出します。
牡丹は、木のまま越冬し、春には枝から新芽を出します。
いかがでしたか?
芍薬と牡丹の見分け方がお分かりいただけたでしょうか。
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