彼岸花は、秋分の日を中心に咲く、鮮やかな赤色が特徴の植物です。
毒を持つため、昔から墓地や田畑の境界に植えられてきました。
その一方で、一面に咲く姿は壮観で、秋の訪れを告げる花としても親しまれています。
そんな彼岸花ですが、実は花言葉が怖いという噂がチラホラと出ているようです。
そこで、この記事では、彼岸花の花言葉や由来などご紹介したいと思います。
彼岸花の花言葉は本当に怖いのか、ぜひ確認してみてください。
【怖い?】彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉と由来をご紹介!
『彼岸花(ヒガンバナ)』は、秋の彼岸の時期に一斉に赤い花を咲かせる花で、別名『曼珠沙華』と言います。
凛とした花は大変美しく、『彼岸花』という名前から、少し切ない気持ちになることもあるでしょう。
彼岸花は日本全国に生息していますが、元々は中国から入ってきたものですので、自生ではなく人が植えたものだと考えられています。
ですから、今は人が住んでいない山奥に生息しているのと見つけたら、そこには昔、集落があったのかもしれません。
彼岸花はその名前から都市伝説的な不吉な話がたくさんあります。
例えば、「彼岸花が咲くと縁起が悪い」「彼岸花を摘んではいけない」「彼岸花を持ち帰ると家が火事になる」などという迷信とも取れる都市伝説もあります。
彼岸花はお彼岸にキレイな花を咲かせることや、見た目の憂い、さらに毒があることなとから、「怖い」と言われることが多いようですね。
それでは、そんな彼岸花の花言葉を紹介しましょう。
彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
・悲しい思い出
・諦め
・転生
・再会
・また会う楽しみ
・独立
・情熱
・あなた一人を想う
花言葉の由来
彼岸花はお彼岸に咲く花ですので、亡くなった人を思い偲ぶことから『悲しい思い出』という花言葉が付けられたのです。
また、もう故人とは会えないことから『諦め』という花言葉もあります。
再び会いたいと願う気持ちが『転生』『再会』『また会う楽しみ』などがあります。
さらに、真っ直ぐに伸びた一本の茎の先に花を咲かせる様から『独立』という花言葉が付けられ、真っ赤な花から『情熱』という花言葉が付けられました。
『あなた一人を想う』という花言葉は、「亡くなった人を想い続ける」という意味もありますし、スックと伸びた茎から「真っ直ぐな想い」という意味もあるようです。
彼岸花(ヒガンバナ)の特徴
彼岸花は別名『曼珠沙華』と呼ばれており、夏の終わりから秋にかけて咲く花です。
ちょうどお彼岸の時期に咲くことから、怖い都市伝説が囁かれることも多いようですね。
彼岸花は、真っ直ぐな1本の茎の先に花が咲き、花が直径約10cm前後と大きいのが特徴です。
田んぼの畦道などに真っ赤な彼岸花が咲いているのを見たことがある方もいらっしゃると思いますが、現在では品種改良により、赤色以外の花を咲かせる彼岸花もあります。
花びらが独特で、幅5mm程度、長さ4cm程の花びらが6~7枚放射状についています。
茎は30~50cmと長く、大人の膝くらいまで伸びます。
葉っぱも長く30~50cmまで伸び、花が枯れてから葉が伸びてくるのも大きな特徴ですね。
花が咲いているうちは、葉っぱがつくことはないのです。
花と葉が同時につかないことから、「葉見ず花見ず」と言われています。
【色別】彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
彼岸花には一般的な赤色のほかに、黄色や白色の花を咲かせるものもあります。
それでは、それぞれの色別に花言葉をご紹介しましょう。
赤色の彼岸花の花言葉
赤色の彼岸花の花言葉は、『情熱』『あなた一人を想』『あきらめ』『再会』『悲しい思い出』『また会う日を楽しみに』があります。
亡くなった人を想う気持ちが表れていますね。
黄色の彼岸花の花言葉
黄色の彼岸花の花言葉は、『陽気』『元気な心』『深い思いやりの心』『追想』があります。
彼岸花には、こうしたポジティブな花言葉も存在しています。
愛する人の死を受け止めて、前向きに生きる気持ちを表していますね。
白色の彼岸花の花言葉
白色の彼岸花の花言葉は、『あなた一人を想う』『また会う日を楽しみに』があります。
亡くなった人に対する一途な想いを表す花言葉ですね。
彼岸花(ヒガンバナ)の種類
彼岸花には赤色以外の花を咲かせる種類があることは上記でお話ししましたね。
それでは、色別に彼岸花の種類をご紹介していきます。
白色の彼岸花
・リコリスニアホワイト
花びらがクリーム色でピンク色の差し色が可憐な品種です。
・リコリスアルビフローラ
花びらが白色で、ピンク色の筋か入っています。
・シロバナマンジュシャゲ
花びらの反り返りが緩やかで、フリルも柔らかい印象の品種です。
黄色の彼岸花
・ショウキズイセン
四国~沖縄に自生している彼岸花で、大変美しい鮮やかな黄色をしています。
・カチューシャ
淡い黄緑色の花びらが特徴的な品種です。
・喝采
カチューシャに比べると花びらが黄色味が強めのクリーム色です。
ピンクの彼岸花
・貴婦人
花びらは濃いピンク色で、花びらの先端が紫色をしています。
・水中花
薄いピンクの花びらの先から、紫色の筋が伸びています。
・ヘイジャクス
ピンク色と紫色が鮮やかなグラデーションを描いている品種です。
【英語名】彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
彼岸花の英名は『Red spider lily 』『Hurricane lily』『Cluster‐amaryllis』などで、学名が『Lycoris radiata』となります。
英語の花言葉
『Red spider lily 』(レッドスパイダーリリー)は、「赤い蜘蛛のユリ」という意味ですね。
『Hurricane lily』(ハリケーンリリー)は、「台風のユリ」という意味ですが、花が咲く9月にハリケーンが多発することから名付けられたと言われています。
『Cluster‐amaryllis』(クラスター・アマリリス)のクラスターは「集団」という意味ですね。
彼岸花は群生する花ですので、「集団のユリ」ということです。
彼岸花(ヒガンバナ)の季節や開花時期
彼岸花はその名の通り、お彼岸の時期に咲く花です。
具体的には9月下旬くらいからが開花時期となっていますが、最近では品種改良で7月~10月までが見頃となる品種もあるようです。
ただし原種は、お彼岸の秋分の日前後に開花します。
彼岸花が咲いている状態を見るには、雨が降った後が良いでしょう。
乾燥した空気が続いた後に雨が降ると、雨上がりに花が一斉に咲くという大変特徴的な咲き方をします。
彼岸花(ヒガンバナ)の誕生花
彼岸花が誕生花になっている月日は、9月20日、9月23日、11月15日です。
彼岸花(ヒガンバナ)の別名
彼岸花にはたくさんの別名があることをご存知でしょうか。
最後に、彼岸花の別名を紹介しますね。
・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)(かんじゅしゃか)
・葉見ず花見ず(はみずはなみず)
・死人花(しびとばな)
・幽霊花(ゆうれいばな)
・毒花(どくばな)
・痺れ花(しびればな)
・地獄花(じごくばな)
・剃刀花(かみそりばな)
・捨子花(すてごばな)
・天蓋花(てんがいばな)
・狐の松明(きつねのたいまつ)
・狐花(きつねばな)
・雷花(かみなりばな)
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