キンセンカ(金盞花)は、鮮やかなオレンジや黄色の花を春から夏にかけて咲かせる一年草です。
花弁は多数で、中心が盛り上がった形状が特徴的です。
その明るい色合いから、庭や鉢植えでの彩りに人気があります。
そんなキンセンカですが、実は花言葉が怖いという噂がチラホラと出ているようです。
そこで、この記事では、キンセンカの花言葉や由来などご紹介したいと思います。
キンセンカの花言葉は本当に怖いのか、ぜひ確認してみてください。
【怖い?】キンセンカ(金盞花)の花言葉と由来をご紹介!
『キンセンカ』はキク科キンセンカ属の植物で、和名は『金盞花(キンセンカ)』、別名『カレンデュラ』『ポットマリーゴールド』『長春花(チョウシュンカ)』などとも呼ばれています。
原産地は南ヨーロッパで、黄色やオレンジ色の花を咲かせる非常に可愛らしい花です。
早春~初夏にかけて花を咲かせるキンセンカは、学名を『Calendula(カレンデュラ)』と言います。
『Calendula(カレンデュラ)』はラテン語の『Calendae』を語源としており、「毎月の第1日」という意味の言葉です。
これは、どの月でも初めにも咲いている花期の長い花であることに由来していると言われています。
また、和名の『金盞花(キンセンカ)』は、花が盞(さかずき)のような形をしており、黄金色をしていることから名付けられたとされています。
それでは、そんなキンセンカの花言葉をご紹介しましょう。
キンセンカの花言葉
・別れの悲しみ
・悲嘆
・寂しさ
・失望
などがあります。
見た目の可愛らしさに反して、とても悲しい花言葉が付いていますね。
キンセンカの花言葉の由来
キンセンカの花言葉はギリシア神話に由来すると言われています。
それでは、そのギリシア神話をご紹介しますね。
水の精クリティは、太陽神アポロンを好きになり、恋をしました。
しかしアポロンはレウコトエ王女と相思相愛で、水の精クリティは完全な片思いだったのです。
嫉妬したクリティは、レウコトエ王女の父である王に密告します。
娘レウコトエ王女と太陽神アポロンが恋仲であることを知った王は、怒ってレウコトエ王女を生き埋めにしたのです。
水の精クリティは自分の行為を恥じて、9日間地べたに座って空を見上げ、通り過ぎていく太陽神アポロンを見つめ続けました。
そして、水の精クリティはキンセンカに姿を変えたと言われています。
キンセンカ(金盞花)の特徴
キンセンカは草丈20cm~50cm程度まで伸びます。
肉厚な葉っぱはヘラ型で、花色は黄色やオレンジ色でとても明るく元気な印象を受けるでしょう。
日本に入ってきたのは江戸時代末期のことで、中国を経由で渡ってきたとされています。
地植えでも鉢植えでも育てることができ、切り花としても楽しむことができます。
比較的丈夫で花持ちがいいことから、昔から仏花として用いられることが多かったようです。
また、ヨーロッパでは中世から食用や薬用などに使われており、バターやチーズの着色剤として、或いは虫刺されなどに用いるハーブとして扱われてきたそうです。
1年草で育てやすく、家庭や学校、公園などに多く用いられています。
キンセンカ(金盞花)色別の花言葉はあるの?
キンセンカの花色は大きく分けると黄色とオレンジ色があります。
ただし、花色別の花言葉は残念ながら存在していません。
色別花言葉の豆知識
ところで、黄色やオレンジ色など黄色系の花の花言葉を集めてみたことがありますか?
実は、黄色系の花の花言葉は不吉な言葉や良くない意味の花言葉が多いのです。
というのも、ヨーロッパでは黄色は不吉な色とされることがあり、良いイメージはほとんどないからです。
キリスト教で黄色は「キリスト教を迫害したローマ皇帝の象徴」や「裏切り者のユダの服」をイメージする色で、決して良いイメージで捉えることはできないのです。
ですから黄色やオレンジ色の花を咲かせるキンセンカにも良いイメージはなく、花言葉はマイナスな意味のものばかりとなっているのでしょう。
キンセンカに限らず、黄色い花を咲かせるマリーゴールドの花言葉は『嫉妬』『絶望』『悲しみ』ですし、黄色のカーネーションの花言葉は『軽蔑』、黄色のチューリップには『望みのない恋』、黄色の菊には『破れた恋』という花言葉が付けられています。
このように、黄色系の花の花言葉は、いずれも悲しくマイナスの意味を持つ言葉なのです。
【英語名】キンセンカ(金盞花)の花言葉
キンセンカの英名は『Calendula(カレンデュラ)』や『Pot marigold(ポットマリーゴールド)』などと呼ばれており、学名は『Calendula officinalis』となります。
英語の花言葉
『grief(グリーフ)』意味は「悲嘆」
『despair(デスパイヤー)』意味は「絶望」
『sorrow(スロウ)』意味は「悲しみ・悲哀」
などがあります。
キンセンカ(金盞花)の種類
キンセンカには様々な種類があります。
それでは、ここではいくつかの品種をご紹介しますね。
カレンデュラ・オフィシナリス
キンセンカの代表的な品種で、春~初夏にかけて黄色やオレンジ色の花を咲かせ、八重咲きが美しい最も一般的な品種です。
名前の“オフィシナリス”は薬用という意味で、殺菌効果や止血、痛みの緩和などの作用があるとされており、切り傷などに効果的なハーブとして用いられています。
フィエスタ・ギタナ
花は大輪で花色はオレンジ系統のものが多く、花弁が幾重にも重なった花姿は非常に美しいです。
冬しらず
原産種で、名前の通り冬でも花を咲かせる品種です。
11月~4月にかけて黄色系統の小さな花を咲かせ、陽が射すと開花し、夕方には萎んでしまいます。
中安
草丈が高く、切り花としても使用されています。
美しいオレンジ色の花を咲かせ、鉢植えでも地植えでも楽しむことができます。
花壇におすすめの品種です。
キンセンカ(金盞花)の季節や開花時期
キンセンカは初春から春まで花を咲かせ、開花時期は12月~5月です。
花屋やホームセンターに出回るのは10月~5月で、最盛期は3月~4月となっています。
花色は黄色やオレンジ色で、品種によって花の大きさは異なりますが、全体的に小振りです。
陽当たりが良く水はけの良い場所を好み、適した場所に置くことで花付きも良くなります。
午前中から午後にかけてよく陽が当たる場所で栽培すると良いですね。
また、地植えの場合は根付いたら水やりは不要ですが、プランターや鉢植えの場合は乾いたらたっぷり水を与えるようにします。
まだ蕾が付く前に摘心してあげると脇芽が出て、ボリュームのある形に育てることができるでしょう。
キンセンカ(金盞花)の誕生花
キンセンカが誕生花となっている月日は下記の通りとなっています。
・1月12日(黄)
・1月20日
・2月8日
・2月9日
・3月26日(オレンジ)
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